こんにちは、似顔絵師のマジェリンです。
先日5月16日に横浜にて総勢13名のチョークアーティストさんに向けて
出張似顔絵教室を行ってきました。
この記事の目次
出張似顔絵教室のお話を頂くまでの流れ
私たち夫婦が大阪にて月に一回開催しているマジェリン&かっとのプレゼント似顔絵教室にご自身もチョークアーティストでありながら
さらにチョークアートの先生もされている早坂 陵 (はやさか りょう)さんが参加して下さり、
そこから「横浜のチョークアートの生徒さんに向けて出張似顔絵教室をしてくれませんか?」
というお話を頂いて今回の教室が実現しました。
ゲスト講師には横浜で似顔絵師、似顔絵ポートレーター、似顔絵講師も
されている似顔絵界の最高峰mikiさんにお越し頂きました
授業の流れ
⑴先生のお話、先生と生徒さんの自己紹介
⑵先生の実演
⑶2分ドローイング
お昼休憩
⑷似顔絵の基礎の説明
⑸似顔絵が似る体験をしよう
⑹テーマの芸能人を白黒で描こう
⑺生徒みんなに白黒似顔絵をプレゼント
このように色んな角度から似顔絵を楽しんでもらえるように
授業の内容を組みました。
それでは流れに沿ってレポートを書いていきます。
先生のお話、先生と生徒さんの自己紹介
まずは先生の自己紹介から。
似顔絵師のお話を聞く機会ってなかなかないと思うので、
私とかっと、そしてmikiさんが先に「似顔絵を始めたきっかけ」「影響を受けた作家さん」など簡単に自己紹介をしました。
それから生徒さんには
⑴お名前
⑵今まで似顔絵を描いて貰った経験はありますか?
⑶今まで似顔絵を頼まれた経験はありますか?
という質問をしました。
チョークアーティストさん同士はみんさんお知り合いだったそうですが、
ここで意外な発見や事実があったりして、とても面白い自己紹介でした。
先生による2分ドローイングのお手本・実演
私たちの教室ではほぼ毎回授業の最初に
頭と手のウォーミングアップとして「2分ドローイング」を行っています。
こちらで授業テーマに合わせて選んだ5人の有名人の画像を
プロジェクターで映して、1人2分、鉛筆のみで特徴を捉える運動です。
まずはそのお手本を私とmikiさんでやりました。
普段チョークアートでお客様から似顔絵をお願いされると
似せるのに時間がかかって困っている!
という生徒さんも中にはいらっしゃったので、
2分でどんどん描き上がる似顔絵に
「手を動かすのが速い!」
「もう似てる!」
「ええ〜なんで似てるの〜??」
などと、とても感動して頂けました。
やっぱり似顔絵ってスピードもパフォーマンスの一つなんだなと改めて感じる瞬間でした。
ですが、2分ってプロの似顔絵師もかなり追い込まれ分数ですので先生と言えどもかなりハードなウォーミングアップです(笑)
ですが、自分を追い込んでこその成長だと思いますし、
先生が精一杯似せようとしてる姿って教室でしか見られませんので、
そんな光景を見られるのも教室の醍醐味かなと思います。
生徒さんみんなで2分ドローイング
先生の実演を見た後は、2分で似せるっていかに大変か生徒さんにも体験して貰いました。
「ひゃ〜似ない!」
「うう〜難しい!」
と笑顔で苦しんでいる生徒さん達、とても良いリアクションを頂きました(笑)
そしてみんなで描き終わったら机に一斉に並べて撮影大会。
「これ超良い〜」
「誰が描いたのコレ!名作!」
「ああ〜こう描いた気持ち分かるわ〜」
などととても盛り上がりました。
この時の皆さんの笑顔を見ているのがとても幸せでした。
皆さん絵を描くプロですので、人の顔を描くのもとてもお上手で、
この時点で良い似顔絵を描かれている生徒さんが
たくさんいらっしゃいました。
今回の2分ドローイングで感じた事は、似顔絵師は「線」で似せる事を
意識しますが、チョークアーティストの皆さんは「陰影」で似せる
という意識の方が高いように感じました。
なので、線を引く時も影の形を追うように引いているというか。
2分という短い時間で「このモデルさんのおデコの光良いわ〜」と
つぶやいておられて、似顔絵師以上に影と光の形に目が行くんだなと。
その発見が面白かったです。
似顔絵の基礎の説明
皆さんに2分ドローイングで、似顔絵の疑問に強制的にぶつかって頂いた後に(笑)
似顔絵の基礎を解説。
似顔絵が似る体験をしよう
そして基礎を元に先ほど描いた2分ドローイングを修正する作業をして頂きました。
テーマの芸能人を白黒で描こう
それから、みんなで似顔絵を描きやすいモデルを描いて盛り上がろうと思って「小栗旬」をテーマにしてみたのですが…
これが私たちの最大のミス!
なんと小栗旬はプロの似顔絵師が描いてもかなり難易度の高いモデルさんでした(泣)
本当は内型で、面長で、髪の毛にも表情にもパーツにも特徴があり、
実際にとても描きやすいモデルに違いない!と夫婦で確認して選んだのですが…
散々特徴を言葉に直してから臨んだのに、まぁ似ない似ない(^^;)
逆に生徒さんを混乱させてしまいました(汗)
みんなの小栗旬を並べた様子がこちら。
描きながら苦しんだ様子が絵から伝わってきます。
ああー申し訳なかった(泣)
数々の迷作が生まれました(^^;)
今後テーマのモデルさんを決める時は、一度自分で描いてみたり、
さらにチョークアーティストの先生にも相談して決めるのが良さそうです。
大反省m(_ _;)m
生徒みんなに白黒似顔絵をプレゼント
小栗旬を描いて疲れた後は、先生3人で生徒さん全員に白黒似顔絵プレゼントの時間。
3人ずつモデルをしてもらい、その他の生徒さんには後ろから見学してもらいました。
チョークアーティストさんは普段、飲食店の看板や、動物、お花などの絵を描く機会が多いらしく、似顔絵の依頼があってもお写真からそのままトレースする事が多いそうなので、
対面で目の前の動いてる人を短時間で仕上げる感覚があまり分からなかったらしく、
後ろから見ている生徒さんは
「もう似てる!」
「すご〜い!まさに○○さんだ!」
「なんでまだ顔の中を描いてないのに似てるの〜?」
など、とても盛り上がって下さいました。
モデルをしている生徒さんは後ろの生徒さんの生中継のようなリアクションに終始どんな風に描かれているのか気になっていました(笑)
お描きした似顔絵がこちらです。
皆さんの笑顔が本当にうれしかったです!
生徒さんのご感想の一部をご紹介します
人を感動させる技と時間‼️ 誰を描いても似ているは当たり前で、初対面なのに いろいろ知ってそうなくらい人の雰囲気を掴むトコロはさすがの神技でした✨
—-
素晴らしい技術を間近で見られて、感動でした✨顔の特徴をとらえて描けるよう練習したいと思います
本当に良い刺激&勉強になりました!
しばらく似顔絵にハマりそうです
—-
先生、素敵な企画をありがとうございます✨隠居したら似顔絵で身を立てたいと新たな夢をえがきました。
—-
さいごに
皆さんとても楽しそうに授業を受けて下さり、皆さんのリアクションに何度も救われました。
そして改めて、似顔絵の技術ってこんなにも人を楽しませられるんだと、自信をもらいました。
似せる技術を知りたいと思ってくれている似顔絵以外の絵のお仕事をされている人の存在は本当に有難いです。
授業の最後の挨拶で、今回の教室を実現して下さった早坂陵先生に「こんなにも絵を描く楽しさを伝えている人はなかなかいません」と言って頂けたのも本当に嬉しかったです。
そして今回ゲスト講師としてご協力下さったmikiさんにも本当に感謝の気持ちでいっぱいです。mikiさんが来て下さったお陰で、似顔絵の多様性や奥深さをたくさん伝えられたと思います。
生徒さんがmikiさんの絵を見て目が輝いている様子や、たくさん質問している様子を見て
「あ〜mikiさんの素晴らしさが似顔絵師以外の人達にも伝わっている」と実感。私たち夫婦の課題がまた1つクリア出来たように思いました。
この横浜での似顔絵教室は継続の方向で考えておりますが、
まだまだクリアしなければならない課題が多いので、
また開催出来るように頑張りたいと思います。
実はベビーシッターさんも来てくれていました
実は夫婦で出張教室という事で、2歳の娘も連れて行ってました。
とても良いベビーシッターさんで大変助かりました。
後日頂いた写真から娘が寂しい思いをする事なく
とても楽しく過ごしてくれていたのが分かりましたし、
教室が終わってから娘の様子を細かく教えて下さって
しっかり見守ってくれていたんだなと安心しました。
本当に皆さんお一人お一人のご協力のお陰で
奇跡の教室が実現出来たと思っています。
皆さま本当にありがとうございました。