こんにちは。似顔絵師のかっとです。
色紙にコピックで似顔絵を描こうと思っている人向けに、僕が使っているコピックの色番号を紹介したいと思います。
この記事の目次
コピックはセットよりバラで買おう!
まずコピックを買おうと思った時、どの色を買ったらいいかわからず、「とりあえずセットを買うか」ってなりがちですが、絶対にバラで買った方が良いです。
セットで買うと確実に使わない色が入っています。僕も昔コピックチャオのセットを買って失敗しました。
特に似顔絵って顔を描くのがメインなので緑とか青とかは少ししか使わないです。
また対面で似顔絵を描きたい人は、ある程度使うコピックの色を絞っておく必要があるので本当に使う色を少しづつ買っていくことをおすすめします。
人物イラストで紹介されている色は似顔絵には合わないことも
コピックで似顔絵を描こうと思った時に、ネットや本で人物イラストにおすすめの色を調べると思います。
もちろん参考になることもありますが、似顔絵には合わないことが結構あります。
なぜなら、よくある人物イラストは
- 似顔絵でよく使う色紙と紙質が違うので色味が違う
- 似顔絵のように顔を大きく描いたりしない
- 似顔絵のように短時間で仕上げることが少ない
からです。
コピックに限らず、色を塗る画材は使う紙によって大きく色が異なりますが、
似顔絵では
- イラストを描くコピック用の紙に比べると色紙は少しグレーがかっている
- 顔を広範囲塗らないといけない
ので、イラスト本で紹介されている色よりも少し濃いめの色を使う人が多いかなという印象です。
この記事で紹介している色は、マジェリンとかっとで試行錯誤した結果、現時点で使いやすいと感じている色です。
マジェリンも基本的には同じような色を使っていますが、僕の方が対面で描く(短時間で仕上げる)機会が多いので、少し濃いめの色を使う頻度が多いかなという感じです。また僕も通販で大きめのサイズに描く時は、画仙紙というコピックをよく吸い込む色紙に描くので、1段階薄めの色から塗っていきます。
また試していくなかでにより良い組み合わせを発見したときは追記していきます。
使っている色紙はこちら▼
似顔絵師マジェリンとかっとが使っている色紙を紹介線入れまでの画材はこちら▼
似顔絵師マジェリンとかっとが使っている画材(下書き〜ペン入れまで)を紹介肌色のベースに使うコピック
E00、YR000、E000、E51、E11
価格:376円 |
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E00かYR000をベースに使うことが多いです。この2つは僕が使っている色紙だとほとんど同じ色に見えますが、YR000の方が影に使うYR00と馴染みやすいので、陰影を柔らかく表現したいときはYR000を使うことが多いです。
E000は色白の人用です。また画仙紙に描くときにも色が濃くなるのでE000をベースに使います。
E000をベースに使ったときはE00を影に使うこともあります。
E51は滅多に使わないですが、色黒の人用です。ただし、少しくすんでいる感じの肌色になるので、色黒の人もE00を重ね塗りしたり、下記の陰影に使うYR00やE11を多めにE00に馴染ませたりして表現することが多いです。
2023年9月追記:最近はかなり色黒の人はE11をベースに使っています。
肌の陰影に使うコピック
YR00、E11、E21、E13
価格:376円 |
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YR00を先に塗ってからYR000でぼかすのが柔らかい陰影になって好きなので、最近はそういう塗り方をしています。
E11やE21は鼻の下や首の下など影が濃いところにベースの色を塗った上から塗ります。E13は滅多に使いませんが、色黒の人の影にたまに使います。
ほっぺたに使うコピック(鼻、耳など、ほんのりピンクなところにも使います)
R20、R30、R00
価格:376円 |
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ほっぺたはベースの肌色の上からR20を塗ってR30でぼかすことが多いです。さらにR00でぼかすこともあります。
鼻先や耳、男性のほっぺたはR30だけ塗ることが多いです。耳はピンクを入れない時もあります。
R00は色白の人にE000と合わせて肌色のベースに少し足すこともあります。
また、ほっぺたを塗った後にもう一度E00やYR000で馴染ませたりぼかしたりすることもあります。
2023年9月追記:最近はR20はほっぺたにあまり使わなくなりました。その分色鉛筆で調整しています。
唇に使うコピック
R20、R21、RV11、R43、BV00
価格:376円 |
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肌色を唇まで塗った上からR21を塗ることが一番多いです。
R43は女性の濃い口紅用です。
男性で唇の色素があまり濃くない人はR20やR30を軽く塗る程度にします。また上唇は下唇より影が落ちるのでE21やYR00を塗ってから唇を塗ることが多いです。
RV11はほんの少し紫がかったピンクにしたい時に使います。
BV00はもっと紫がかった唇に少しだけ足したり、口を開けた時の口の中の暗いところに使ったりします。
黒い髪の毛、眉毛に使うコピック
W8、W6、W4、T8、T6、T4
価格:376円 |
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髪の毛は基本的に濃い色を先に塗ってから薄い色で馴染ませるように塗ります。ハイライトは少しだけ塗り残します。
Wは少し暖かい色の黒(グレー)です。髪の毛の黒は似顔絵師さんによって、T系やC系を使う人もいます。
N系は色紙に合いにくいのか、あまり個性がないからなのか、使う人に会ったことがありませんが、もしかしたらいるかもしれません。
自分が好きな感じの黒を数字2つ飛び(W3、W5、W7とかでもOK)くらいで揃えると使いやすいかなと思います。
W6は下記のE系と合わせて茶髪の影や、子供の少し茶色い髪色のベースなどとてもよく使います。
茶色い髪の毛に使うコピック
E49、E47、E44、E43、E35、E77
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E49は絵の具で塗る似顔絵師さんの主線にもよく使われています。僕も水彩を使っていた頃は主線に使っていました。
E35はかなり明るい金髪に近い茶髪です。
E77はあまり使いませんが、赤みが強く少し沈んだ感じの茶色です。少し赤が入った茶髪や、渋めの茶色にしたいときの影にたまに使います。
赤ちゃんの薄い髪の毛や眉毛に使うコピック
E41
価格:376円 |
赤ちゃんの薄い髪の毛や眉毛にはE43やW4も使いますが、さらに薄いE41も使っています。
目の影に使うコピック
W4
C3を使うこともあります。
価格:376円 |
背景によく使うコピック
背景は基本的には人物を際立たせられるように薄めの色を使っています。モデルのイメージに合わせたり、お客様に好きな色を聞いて入れることもあります。
価格:376円 |
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ほっぺたに使うR20と同じ色を使うことが多いです。
ほっぺたはE00などの肌と重ねて使っているので、ほっぺたよりも少し薄く、それでいて絵に馴染みます。
RV11は桜をイメージした背景のときによく使います。
V000は紫にもピンクにも合わせられるので最近買いました。
価格:376円 |
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服装によく使うコピック
E70
価格:376円 |
E70はシャンパンゴールドのタキシードを描くために最近買いました。
2023年9月追記:タキシード用に買ったんですが、ペットを描く時にとても重宝しています。耳の中や鼻先などピンクと紫とグレーの間のような色にとても使いやすいです。
BV17、BV25
価格:376円 |
価格:376円 |
BV25は最近買いましたが、グレーの服にも使えて便利です。
B12、B66、B97
価格:376円 |
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G05
価格:418円 |
YG63
価格:376円 |
C1、C3、C6
価格:376円 |
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価格:376円 |
W0
価格:376円 |
ペットによく使うコピック
YR20、E13、E21、E31、E33、E40
価格:376円 |
価格:376円 |
価格:376円 |
価格:376円 |
価格:376円 |
価格:376円 |
還暦祝い、古希祝い、リボンなどによく使う色
R35、R43
還暦祝いに使います
価格:376円 |
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V15、V12
古希祝いに使います。
価格:376円 |
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YR21
誕生日ケーキのスポンジとか黄色のリボンの影とかに使ってますが、他の色でも代用できるかも。。。
価格:376円 |
ペン先はスーパーブラシを使っています
2人とも水彩っぽい表現が好きなのでペン先はコピックスケッチのスーパーブラシを使っていますが、コピックを使っている似顔絵師さんは反対側のミディアムブロードを使って描く方も多いです。
スーパーブラシは消耗しますが、付け替えることができます。
スーパーブラシ (3本入) コピックスケッチ・チャオ用 スペアニブ[交換用ニブ] .Too 価格:375円 |
紙質、描く人の筆圧、筆致のスピードによってもコピックの色合いは変わります。
色々試して好みのペン先を探してみてください。
コピックチャオもおすすめ
最初に試しに買うならコピックチャオでもいいかもしれません。スケッチにしかない色もありますが、同じ番号ならチャオでも同じです。
僕は対面で描く機会が多いので、出来るだけ途中でインクが切れないように、インクがたくさん入るスケッチを愛用しています。しかし、チャオにも詰め替えインクは入れられますし、似顔絵師さんの中にはスケッチの楕円の形よりチャオの丸い形の方が描きやすいという理由でチャオを愛用している方もいます。
コピックをネットで買うなら
僕はコピックをあまりネットでは買わないのですが、調べた限りネットで買うなら以下の2店舗がおすすめです。(2022年1月現在)
ネットでコピックを買おうと思うと送料が高かったり、何本かセットでないと買えないお店が多いですが、両店とも1本単位で買えて3980円以上買うと送料無料になるようです。
アークオアシスさんが最安値のようですが、トゥールズさんはたまにセールをするようなのでその時ならトゥールズさんの方が安くなるかもしれません。
コピック以外に使っている画材
色鉛筆は眉毛やほっぺた、服のちょっとした模様や文字などに使っています。色鉛筆はいくつか持っていると便利です。
カリスマカラーとプリズマカラーは同じ色鉛筆で、プリズマカラーがカリスマカラーに名前が変わりました。
色は同じでプリズマカラーの方が安く買えます。持つところの品質はカリスマカラーの方が良いようです。
僕はプリズマカラーの36色セットを、マジェリンは48色セットを持っています。
修正ペンは修正するために使うのではなく、濃い白として使っています。
ネックレス、イヤリング、ティアラ、ベール、白抜きの文字など色々と使えます。特に色紙は紙の白が少しくすんでいるので修正液の白はとても映えます。
色々試しましたが、ぺんてるの極細タイプが一番使いやすいです。
2023年9月追記:最近は「タチカワ ピュアホワイト 1.0mm 水性ゲルインク」も使っています。ペットの白い毛並みやひげように買ったのですが、目や髪の毛のハイライトなどにも使いやすいです。修正ペンほど白くありませんが、使いやすさでいえば修正ペンより使いやすいかもしれません。
画材は表現したい絵柄に合わせて最終的には自分の好みに合わせて色々と試すしかありませんが、似顔絵を描く時にどんな色を買えば良いか迷っている人にとってこの記事が参考になれば幸いです。