ニテンナスクールのサイトをご覧いただきありがとうございます。講師のマジェリンとかっとです。このページでは入会された方に最大限この会員サイトを活用して頂くために、私たちが考える似顔絵上達の方程式をお伝えします。
その方程式とは
似顔絵上達=(描く量×新しい挑戦+察知)×回復
です。
1つずつ詳しく解説していきます。
この記事の目次
似顔絵の上達とは何か
似顔絵上達法を書くにあたって、最初は学習のロードマップを作ろうとしました。
そして生徒さんにアンケートをしました。
「どのような練習をしてきたか」「ニテンナスクールに入ってどう変化したか」「印象に残っているコンテンツは何か」みんなに共通の学び方や学ぶ順序があればロードマップを作れるのではないかと思ったのですが、結果は見事にバラバラでした。
考えてみれば、それは当たり前のことでした。似顔絵の上達は明確なゴールがある単純なものではありません。「似顔絵で叶えたいこと」は人それぞれ違うからです。
「どんな似顔絵を描きたいのか」「似顔絵で何をしたいのか」ゴールはみんな違う。だから私たちは「こう描きましょう」と絵柄を固定することはしません。皆さんが描きたい絵を自分で見つけて、自ら成長することを理想としています。
ゴールは明確でなくても良いですし、途中で変更しても構いません。むしろ上手くなったら、また目が肥えてゴールが遠くなったりしますので、「これで完全にゴール」みたいな日はずっと来ないと思った方が良いかもしれません。
描く量
上達する人はそもそも描く量が多い。これは間違いありません。
そして「もっと似てる絵が描けるようになりたい」「自分自身がワクワクするような絵を描きたい」など自分の内面から出てくるモチベーションを持っている方が練習を継続できます。
例えば「似顔絵で世間的に認められたい」「似顔絵ビジネスで成功したい」などの目標を持つのも良いですが、それだけで練習を継続しようとすると後で説明する「新しい挑戦」や「遊び」が出来なくなり継続が難しくなる弊害があります。
あくまでも「似顔絵は楽しむもの」だということを忘れないように練習しましょう。
似顔絵の練習はとにかくモデル選びや資料集めが大変。ニテンナスクールではより効果的に色んな顔の練習ができるように、特徴辞典を作り、その特徴辞典に沿って練習できるドリルを用意しています。色んな顔の違いを楽しみながら練習量を増やすことができます。
絵を描くことはとにかく時間がかかります。ですが、子育てをしている方やお仕事をされている方の中には、毎回絵を描くためにまとまった時間を確保できない方もいらっしゃいますよね。そこでニテンナスクールでは15分程度からできる【短時間練習も提案しております。
新しい挑戦
人間は無意識に新しいものや変化を嫌う生き物です。なので意識しないとどうしてもいつもと同じ描き方に執着してしまいます。
ただの固定化された練習だけではなく、毎回小さく新しいことをやってみましょう。
・新しい画材を取り入れてみる
・良いなと思った作品の模写をしてみる
・普段描かない画風にチャレンジしてみる(その画風で上達する必要はない。新たな発見があればOK)
・いつもと違う場所で描いてみる
・作画時間を変えてみる
・そしてたまに突飛な、ふざけたようなアイディアにも挑戦してみるとさらにGOOD!
ニテンナスクールでは色んな画材・タッチに挑戦してもらえるように、様々な画材の紹介や異なるタッチの描き方も紹介しております。
本校ではこのタッチを教えます!みたいな型はないので、上達はゆっくりになりますが、その代わりに生徒一人一人が自分の絵柄と向き合い、時には新しいことを試して自分だけのタッチを見つけています。
察知
練習量と新しいチャレンジを繰り返すと色々と気づく察知力がついてきます。
察知力を上げるコツは常に自分に問いかけることです。
「もっと似せるために何が出来るか」
「魅力的に見える絵と自分の絵との違いは何か」
「自分の絵の良さはどこか」
自分に対する問いかけが多いほど察知力は上がり、練習のパフォーマンスも上がっていきます。
さらに自分に対する問いかけだけでなく、色々な人の意見を聞いたりもしてみましょう。
「せっかく良い絵が描けているのに、それに気付けてなくて勿体無い」ケースもあります。
アトリエ会員さんはコミュニティの中での会話を通して気付く機会を増やしていきましょう。見るだけ会員さんも日々の練習を振り返る習慣を意識してみてください。
「練習量×新しい挑戦+察知」で「この描き方自分に合ってるかも♪」「この絵柄はまさに自分のやりたい事かも♪」と思える時がきたら、一旦新しいチャレンジをやめて一点集中でやってみましょう。
「新しい挑戦」と「一点集中」をセットで交互に繰り返すことでさらに上達につながります。
回復
「(たくさん描く×新しいことをする)+察知する」
この一連の作業を繰り返せば、当然失敗や挫折もたくさん経験します。
しかし、似顔絵の上達にはこの作業の繰り返し続けることが必要です。ですので回復することを大事にしましょう。まずは次のように自分に言い聞かせましょう。
「失敗は自然なことであり、自分の能力の低さを示すものではない」
「失敗のなかには、絵の改善に役立つ重要な情報が含まれている」
これをつぶやくだけでも以前より失敗を恐れずまた描き始めることが出来るのではないでしょうか?
とは言っても「似ない」とか「上手く描けない」というのは恐怖を感じるものです。気持ちに違和感を感じたらとにかく「楽しむ時間」を意識して取り入れると良いでしょう。
- 仕事と関係ない絵を描く
- 人にどう思われるかではなく、自分自身が「描く」という行為に癒される時間を作る
いつかお金を稼ぎたいとしても、まずこの「趣味として消化する」誰よりも自分自身が似顔絵の楽しみ方を知る「遊び」が大切です。
自分が楽しむ→周りもあなたが描いた芸能人を見て楽しむ→あなたのお客様の似顔絵サンプルを見て「私もあんな風に描いてもらいたいな」「誰かにプレゼントしたいな」と思ってもらう→そこからやっと地域のマルシェやネット通販、BASE・ミンネなどのネットの海で戦う。という流れが自然だと思います。
なのでまずは自分が似顔絵を楽しみましょう。描く、似せる、仕上げるという行為に癒されましょう。
アトリエ会員さんは【自由なお絵描きLIVE】を利用したり、LINEチャットで普段誰にも公開できないような「こんなラクガキしてみた」や「普段お客様には喜ばれるために控えめな絵を描いているけど、今回の芸能人は遊んでみた」などを是非見せて下さい☺️
見るだけ会員さんも「趣味として消化する」「似顔絵で遊ぶ」を意識して心の回復を図るようにしましょう。
以上が似顔絵上達の方程式です!
これは私たちは似顔絵を始めたころの状況を出来るだけ教室でも再現したいと思って考えた方程式です。
私たちが似顔絵を始めた頃は、まだ似顔絵師が少なく似顔絵の仕事もあまり認知されていませんでした。
これから盛り上げていこうとする業界の雰囲気は、勉強会であっても仕事であっても良い意味で遊びのような熱気があり、先輩に引っ張られ、いきなり仕事をする機会をいただき、たくさん描く練習と新しい挑戦をしました。
描いた絵を見せ合い意見する仲間にも恵まれ、色々な似顔絵師の隣に並んで描く機会も多く察知力が鍛えられました。
当然たくさんの失敗もしましたし、落ち込んだりもしましたが、まだ似顔絵が珍しくてお客様の反応が新鮮なこともあり、失敗の怖さより楽しさが勝っていてずっと描き続けることが出来ました。
皆さんにも同じような状況をこの教室を利用して作ってもらえたら嬉しいです。
補足:参考図書『運の方程式』
この方程式のアイデアは『運の方程式』という本の要約YouTubeをマジェリンが見て思いつきました。その後かっとが実際に本を買って整理しました。
「運」と聞くと自分の力ではコントロール出来ない力のように思えますが、この本はスピリチュアル的な本ではなく、科学的な論文をもとにサイエンスライターの方が運を科学的に研究した本です。
この本では
運=(行動力×多様性+察知)×回復
と結論付けられています。
「私たちは似顔絵を始めたタイミングが良くて運が良かった」とずっと思っていたのですが、この本を読んで腑に落ちました。マジェリンとかっとが似顔絵始めたタイミングはまさにこの方程式を繰り返す状況だったのです。
似顔絵上達の方程式は、これからも色々な学びの情報に触れて、新しい知識を得てバージョンアップしていけたらと思っています。
また更新したときは、トップページ、Instagram、Twitterなどでお知らせしますので、良かったらフォローしてくださいね。